航空機に乗ることを肯定してきたのに、、今回は自ら否定しないとなりません!
今世界とともに直面している環境問題と航空業について考えてみました。
そもそも航空機が飛ぶってどういうこと?
航空機はエンジンを回すことで大量の航空燃料を燃やして飛びます。
これにより私たちは便利に海外にも行けるし、国内の遠隔地に行くことも可能となっています。
逆に言うと、現状は短期間で遠隔地に行く手段はどう頑張っても航空機に乗って行くと言うのが
コスパ的にも最良の手段でしょう。
島国である日本に住んでいる我々だから余計に身近であり、切っても切り離せないことです。
有り余る時間とお金があれば、時間を掛けてクルージングで海外に行ったり
物流も全て船舶に任せればいいのでしょう。
しかし、世の中の大半の方はそうはいかないのが現状ですよね、『時は金なり』なのです。
航空機に乗ることって愚行なの?
近ごろ新聞やテレビなどで『飛び恥』なんて言葉聞いたことありませんか?
Flygskam(フリューグスカム) 、スウェーデン発祥の言葉でいわゆる『飛び恥』という言葉です。
鉄道に比べて大量の二酸化炭素を排出する航空機に乗るのは恥だという考え方は、
現代の世界に照らし合わせると正解でもあるし全てが間違っているというワケでもありません。
ヨーロッパは元々、陸続きな国が多く鉄道で移動しやすいことも多くこういった考えには
至りやすいということもあります。
また、KLMオランダ航空は一定の距離以下は鉄道で移動しましょうという
『フライレスポンシビリティー(責任ある航空旅行)』という取り組みを行なっており、
確かに世界は環境配慮を優先しつつビジネスを展開していこうという流れになっています。
国際航空運送協会(IATA)によると、人間が排出する二酸化炭素の全体の2%が
航空業界によるものであるとされており、世界全体の二酸化炭素総排出量は323億tの2%とすると
相当な数であり、韓国・ドイツなどの一国分の一年間の排出量と同量です!
では、航空機に乗ること全てが否定されるべきか?と言うとそれはそれで違うと言えるでしょう。
航空機でしかなし得ない旅のカタチや、航空機でしかなし得ない物流やビジネスといった
私たちの生活の一部であり経済活動の重要な軸となっているのです。
私たちが航空産業のために出来ること
では環境に配慮しながら私たちは航空機とどう向き合うべきなのか?
まずは私たち一人ひとりが、そもそもどれだけ環境に負荷を掛けているかを知ることからですよね!
窓側に座ったら、エンジンを眺めつつ『あーすごい二酸化炭素出てるなぁ』と思うだけでも
明日からの行動は少し変化するかもしれません 笑
実はどの航空会社も自社の努力で燃費の低減策をしているのです。
例えば、私たちが協力できる取り組みのひとつで『定時運航』と言うのもそのひとつです。
航空機は駐機中にも補助動力をまわす必要があり、当然この時も燃料は消費されています。
出発時間に遅れての搭乗となればその分補助動力を回すことになり余計に
燃焼を使うことになります。
また、同乗のお客さんや航空会社にも迷惑がかかり、しまいには余計な地上滑走や、
離陸待ちで更に燃料を消費してしまいます。
定時運航にご協力を〜というのは、同時に地球環境保護にもなるということなんですね。