2022年度入社の君へ 自社養成パイロットになるために心得ておくべきこと

[st-kaiwa2]2022年入社の就活生は自社養成パイロットを目指すことは可能なのかな??[/st-kaiwa2]

 

[st-kaiwa1 r]可能だよ!各社の採用状況と合わせて今回はいくつかの書籍とともにどんな人がパイロットとして働いているのか書いてみたいと思います![/st-kaiwa1]

 

今回はパイロット雑学・コックピット雑学の本から

 

2022年度入社の就活が全国でスタートしました〜今回はパイロット雑学・コックピット雑学の本から自社養成パイロットになるには?ということが多々書かれていたのでちょっと深読みしながらお伝えしたいと思います。

 

[st-kaiwa1]ひつじ自身の周りに数名おりどんな人たちか?という実際の声もお届けしたいと思います![/st-kaiwa1]

 

まずはJALの機内誌のSKYWARDとAGORAのコラムとして書かれている『コックピット日記』と『キャプテンの航空教室』をまとめて編集し直して出された書籍なのですがこれはすべて現役のパイロットのみなさんが交代で書かれているので読んでいてとても自社養成パイロット志望のみなさんに参考にたのしめるコラムなのです♪

 

ちなみにSkyWordは電子版でいまは読めるのでおすすめですよ〜SKYWARD電子版

 

ここでは過去自社養成パイロット制度で入社して現在パイロットととして大空を飛んでいる方々の話が多く実際にどんな資質や何に注意をするべきか?といったことも多く書かれていました。

 

こちらの記事でも現状の航空業界の採用状況を書いてますのでぜひ〜【2022年度版】急がば回れ航空会社で採用されるには?JAL/ANAで働きたいあなたへ

 

実際にこんなところに注意しよう!みたいなものが網羅されているわけではないのですが、ひつじなりにこういうことだなぁと思ったのでまとめておきたいと思います。

 

いまJALの自社養成パイロットのインターンの募集をおこなっていましたよ!下のほうにエントリー先を書いておきましたので、読み進めてみてくださいね。

 

自社養成パイロットになるために必要なもの

 

結論ひつじは①どんな人間性か②継続学習ができるかという点が大きい要素なのだろうと読み解けました。

 

[st-kaiwa2]いやいや人間性と学習欲なんてキレイごとすぎないかな??[/st-kaiwa2]

 

そんなことはありませんよ〜なぜなら自社養成パイロットでは先天的に必要なものというのが実はあまり無くてかなり門戸が広く学部などを問わずで多くの学生に開かれている採用であるからと言えます。

 

唯一必要なものがあるとしたら『航空身体検査』で先天的に引っかかる部分がもしかしたらあるかもしれないということで、予めお金を払って見ておくべきところかもしれませんねー後でそれで落ちるのはショックですからね。

 

ただその多くの項目が準備して対応可能な部分であることは間違い無いかもしれませんね。
航空医学研究センター航空身体検査項目等

 

パイロットが達成するべき目的ってなに?

 

飛行機の搭乗口の扉が閉まった後は全指揮権が空港から機内の機長へと変わり、同時に搭乗客のすべての命も機長に預けることとなりこの際にパイロットが果たすべき使命とは

 

① 安全第一
② 定時性
③ 快適性

 

この3つを果たすことがパイロットの使命でありこれから自社養成パイロットを志す就活生であれば念頭に『どんな人間性が必要か?』と考えていけば達成可能かと考えております。

 

[st-kaiwa2]そうは言ってもこのコロナで落ち込んでいる航空業界なのにパイロットの採用なんかやっているの??[/st-kaiwa2]

 

[st-kaiwa1 r]だいじょうぶです!安心してください、やっています!一緒にがんばりましょう![/st-kaiwa1]

 

ところでパイロットの採用活動自体は実施している??

 

例年はJALグループ、スカイマークやANAグループ、peachが自社養成パイロット制度で採用を行なっていおりますがこのコロナ禍の中でとても影響を受けている業界の一つが航空業界です(T_T)

 

そして残念なお知らせですが2022年度入社では既にANAグループ、スカイマークは自社養成パイロットの採用は見合わせが決定しています。。

 

[st-kaiwa2]えーもうだめじゃん。。[/st-kaiwa2]

 

今年はJALグループだけ

 

朗報です!!そんな中でJALグループだけは自社養成パイロットを実施することが決まっております!そして実は数年前からグループ内のJ-AIRも自社養成パイロットの採用をスタートさせていました。

 

ただこの記事を書いている少し前に既に締め切ってるので今後は2022年度の自社養成パイロットを目指すのであればJALの採用一択ということになります。

 

ということは、、、例年100倍の倍率に達する自社養成パイロットの枠が更に膨れ上がることは必須で今年はその何倍かになることは間違いなさそうですが、今年の就職先人気ランキングでは旅行業界、航空業界はかなり下位にランクインしていたのでこればっかりはわかりませんね。。

 

ちなみにいまインターン募集していますよ!説明会を8月6日と10日、11日にオンラインで開くのでチェック!日本航空パイロットインターンエントリー

 

日本航空株式会社 職種別募集要項

 

J-AIRの自社養成パイロットは多様な採用枠

 

残念ながら今年はもう終了してはいるのですがJ-AIRの自社養成パイロットの採用は15名ほどの採用枠なのですが、30歳程度までの既卒者も対象となっているので新卒として入るのが叶わなくてもあきらめる必要はまったくありません。

 

航空会社自体が採用を控えている状況なのでまずは外の業界で自己研鑽を積んだのちに改めて来年以降にしっかり準備をして、改めて挑戦をするのは一つの手段だとおもいます。

 

ただ募集要項にもある通り、1度のチャンスしかないのでしーっかり準備を重ねて臨むべきですね!

J-AIR運行乗務員訓練性 募集要項

実際に働いているパイロットの人物像とは?

 

晴れて自社養成パイロットになった訓練生は全員はじめの3年ほどは地上職として営業やコールセンター、空港などで経験を積んで直接的にお客様と接する期間があります。

 

その中で同じ部署で働いたことのあるモモ先輩はパイロット訓練生とはどういった人間だったのか?ちなみにモモ先輩は元旅行業界、航空業界に長いこと身を置いていたモモンガ先輩です。

こんな人間性

 

[st-kaiwa1]一緒に働いていたパイロット訓練生ってどんな人でしたか??[/st-kaiwa1]

 

[st-kaiwa3 r]20代のパイロット訓練生はね、、みんな素直!例外なくね〜!その一言につきる〜♪[/st-kaiwa3]

 

[st-kaiwa1]訓練生はみんな聖人君子みたいなんですか??[/st-kaiwa1]

 

[st-kaiwa3 r]とは言っても最近入社してくる20代の子はみんな素直で優秀だから訓練生に限らないのかも。。。[/st-kaiwa3]

 

とはいえこんな人もいる

 

ただ、パイロットとは言ってもグループで2000人は在籍していて変な人もいることは事実だったり〜笑

 

[st-kaiwa3]40、50代のパイロットは達観してしまうのか??やや上から目線に話されることもあったり、、[/st-kaiwa3]

 

[st-kaiwa3]まぁ人によるってこと〜♪人格者で教育熱心な人も居てアドバイスされたりすることもあるし〜[/st-kaiwa3]

 

ちなみに余談ですがJALの植木義晴会長(元社長)は元々はパイロット出身者としてはじめて代表取締役社長に就いたという人物で、人格者として有名ですよね〜大抜擢のときは優秀というより人格者としての人選と言われていますよね。

 

ちなみに指名をした名誉会長の稲盛和夫さんが歌舞伎俳優の片岡千恵蔵(植木氏は千恵蔵の息子)のファンだったというウワサもあったり 笑

 

社長の人選をする際にも人間性を重んじるということが貫かれており、しかも元パイロットからという大抜擢ですが、志す就活生のみなさんはよく心に留めておいたほうがいいですよ〜

 

[st-kaiwa2]パイロットって技術職なのに人間性ってどゆこと??[/st-kaiwa2]

 

パイロットなのに人間性ってどゆこと??

 

パイロット雑学・コックピット雑学を読んでいて思ったことが結論そもそもみな昔からそこまで絶対パイロットになると決めていた人ばかりではなくて、就活の際にそんな道もあるんだという人が案外に多かったことです。

 

たまたまそのコラムに幼少時代からパイロット志望だった人が少なかったのかもしれませんが、採用する側はそれでも良くてそんなことよりその人がどんな人間性を備えているかということのほうがよっぽど大事だということ。

 

そういうと元々高学歴であったり能力が高い人がなるのでは?と思うのですが確かにそれも一理ありで、なぜなら頭のいい人はどうすればその採用試験に受かるか術を考えて実践することが可能だからです。

 

ES、SPI、面接、自己分析、英語口述、TOEIC、インターン参加、航空身体検査(一部)、シミュレーター操作ってこれらすべては準備が可能なものであって、能力の差というのはわずかなものだったり、要するにどこまで調べて準備ができるか?ということにかかってきますよね。

 

当然ながらどのタスクも超大事でしっかり準備はするべきですがどれも最適解はある程度出ている中でどんな価値観を元に解答に導くかというとこだけが別れ道です。

 

重要なのは技術的なことではない

 

コックピット雑学の中でよく触れられていたのがこのノンテクニカルスキル、すなわち心持ちについてで特に印象的だったのは『適切な勾配』というお話でした。

 

JALの中ではノンテクニカルスキルをこの5つにまとめているとのことです。

①状況認識・予測
②意思決定プロセス
③優先順位付
④チーム形成・チームビルディング
⑤適切なコミュニケーション

 

とされていてこれらの訓練も当然行うそうですが採用選考の中でも確実に持ち合わせているか、近しい人間性かどうかは見られています。

 

コラムの中では着陸時の飛行機と地面との適切な勾配は3度となっているのですが密室のコックピット内での機長と副機長との権威勾配は果たしてどうか??機長がとても高圧的だったら副機長はただのイエスマンになってしまい危険性が回避できずに安全に飛行はできませんよね。

 

MPLという制度が導入されている

 

現在はMPL(Multi-crew Pilot License、准定期運送用操縦士)という制度が導入されており要は機長と副機長の2人で飛行機を飛ばすことが前提の制度でこれが導入されているということは2人で互いに協力をし合いながら飛行機を飛ばすことが大前提なわけです。

 

上空を1000km/hで飛行機を飛ばしながらも機長と副機長の2人で状況を把握して意思決定を行い操縦を行うわけで、これを行うのに適した人間とはいったいどういった人のことを指すのか??適切なコミュニケーションがとれる人なのかということになります。

 

[st-kaiwa2]コックピット内でケンカされて飛行機が墜落してはこまるー![/st-kaiwa2]

 

また、マネジメント能力といえばそれまでだけどそんなものは新社会人にはいきなり備わっているはずがなくその人の人間性に尽きるの一言、パイロットになることへの志が高く学び続けることが可能か、人をまとめることができるか、率先して人の話を聞くことが可能なのか?

 

またパイロット雑学のなかの『パイロットの資質』というコラムではパイロットになるには何が必要か??という問いに対してJTAの機長は

 

①健康
②学習意欲
③リーダーシップ

 

この3つと答えるようにしているとのことで、尚かつなるべくチームプレーのスポーツをするようおすすめしているとのことでした。

 

この資質ってどれをとっても特別なものは一つもなくないですか??

 

[st-kaiwa2]ひつじくん、、スポーツなんて関係ないのでは??[/st-kaiwa2]

終わることの無い試験、身体検査…

 

少し前にパイロットの飲酒問題なんてものが話題になっていましたよね〜あらゆる航空会社で乗務前の検査で引っかかって即解雇みたいなものが。。。

 

非日常的な高度で気圧にさらされ時差とも戦いながら日々勉強をしながら業務にあたるというプレッシャーと日々パイロットは戦う成れの果ての一部でお酒に走ってしまうなんてことが起こるほどの世界がパイロット。

 

当然は身体的な健康と管理が必要な上に半年に一度で毎回航空身体検査が行われて、この検査に引っかかれば以後は乗務ができなくなってしまうわけで体調や健康管理は必須業務のひとつなのでスポーツをしていることがオススメな理由の一つ。

 

また飛行機が飛ぶというのはチームプレイな側面が大きく飛行前には整備士や空港スタッフ管制官、飛んだのちもパイロット同士や客室乗務員とのチームプレイになるわけでリーダーシップを発揮してこれらをすべて円滑にマネジメントするところは個人プレイではなくチームスポーツそのもの。

 

そして訓練の連続と技術の進化で学習することが永遠に終わることがないのも特徴でどこまでも勉強を熱心に行うことができる人なのか、いままでどんなことを勉強して何を達成してきたのか?これは採用側がとても気になるところ。

 

副機長、機長として飛び立ったあとも半年おきに行われるパイロットの審査に落ちてしまうともうパイロットとして乗務することができなくなってしまうという厳しさから、継続して学習することが可能な人間かというのは最重要ポイントの一つなのです。

 

ちなみにパイロットを1人育成するのにおおよそ1億〜1億5千万円かかると言われておりそこに投資していい人なのか、途中で逃げ出す人でないか企業としてはつぶさに観察をしているわけです。

できないことができるようになるには??

 

知らないことを知っていくってことはどれだけ謙虚に人の話を聞くことができるかということ、訓練は教わることであって謙虚に話を聞きながら自分で考えて能動的に学べる人そんな人を求めているはずです。

 

企業が個人に1億も投じる対象に自分勝手で利己的で人を蹴落とすような人物だったら安全に飛行機を飛ばしてはくれると思えませんよね??それであるのなら謙虚で協調性のある人間力の高い人を選ぶはず。

 

ではどんな価値観が必要かはフィロソフィを読むと見えてきますよ!

 

[st-kaiwa2]ひつじくん、、フィロソフィってなんだろかな??[/st-kaiwa2]

フィロソフィーは企業の価値観そのもの

JALフィロソフィは企業経営をする際のそのまま『哲学』で京セラから稲盛和夫氏が持ち込んだものでその内容全ては表に出ていないことから、書籍として販売されている『京セラフィロソフィ』を参考にするといいですよ〜これがベースに制定されています。

 

企業面接って最後はその会社の価値観に合う人なのか??なんなら採用担当者の価値観と合うのか??といった側面がありますよね〜だから採用はご縁があるのか無いのかとよく言われます。

 

もしこの価値観に沿って採用が行われるのであれば最後に天秤にかけた際には確実にフィロソフィに沿った人財が強いといえて、パイロット雑学・コックピット雑学もその内容が色濃く反映されているから合わせて読んでみていただきたいです♪

 

自分自身を知ることが第一歩

 

フィロソフィに書いてあることは生きていく上でごく真っ当な当たり前のことが『哲学』としてまとめられているのですが、自分ごととして私生活で実行しようとすると案外むずかしいことが多いものです。。。

 

その中でも今回の自社養成パイロットを目指すにあたり一番求められるのは『常に謙虚に素直な心で』の項目ではないでしょうか〜自分は人から教わったことを素直に謙虚に受け止めていける人間であるか??

 

コックピット雑学・パイロット雑学を読んで改めてパイロットたちはどんな人間性の持ち主なのか?就活生のみなさんが日頃おこなっている自己分析をより深く掘り下げて自分自身はどんな人間か?

JAL機長たちが教えるコックピット雑学 飛行機とパイロットの仕事がよくわかる (JAL BOOKS)

 

そしてこのこのフィロソフィをベースとした人間性に見合っているか?継続学習が可能か?照らし合わせてみましょう。

 

この記事がパイロットを目指すみなさんの参考になればうれしいです!がんばってくださいね♪

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