ワーケーション導入するにしても、どうしても先に思い浮かぶのはデメリットですよね?
テレワークの導入、通信環境の整備、コストがかかるし情報漏洩とかしたら会社の存続の危機だし。
そんなリスク取ってまでやるべきか否か、正直わかりませんよね。
どうしてリスクを取ってやるべきなのか、そこまでしないと会社は存続できないのか?
デメリットを眺めつつワーケーションを導入する理由を考えたいと思います。
ワーケーションする際のデメリット9選と対応策
ワーケーションをはじめる際のデメリットってなんでしょうか??
導入を検討しているなら予め全てのデメリットを把握して、解決できるものは解決しておきたいですよね。
世の中でテレワークやワーケーションの導入時によく言われるデメリット9選がこれです。
1.通信環境などの整備導入コストがかかる
2.端末のセキュリティ対策にコストがかかる
3.就業時間の把握が難しい
4.導入できる業種が限られる
5.作業の生産性が落ちる
6.情報漏洩が不安
7.組織が負担する費用 宿泊費用の線引きが難しい
8.組織内で理解が得にくい
9.休暇と仕事の線引きが曖昧になる
大まかに分けると 技術面 予算面 労務管理といったカテゴリーのデメリットが並びました。
もし導入を検討していてこれらの問題が解決されるのであればいいですよね。
リスクを取ってまでやる理由、結論それは従業員の満足度を上げて離職を防ぐこと、
魅力的な福利厚生を整えて優秀な社員を雇用することですよね。
完全失業率がリーマンショック以来の最悪な数値で社員の流出などとなったら企業はたちまち
経ち行かない状況になってしまいますからね。
【日本経済新聞】ワーケーション制度 労働・休暇両立、コロナで注目
Googleの検索結果と日経新聞の記事を参考にまとめてみましたが、世の中のおおよその導入時のデメリットはこのような感じです。
技術面、予算面、労務面と分けてつづってみますのでデメリットを参考にして悲惨なテレワーク・ワーケーションになればと思います。
まずはどこから手をつけたらいいのかを説明したいと思います。
目次(押すと記事にジャンプできます)
まずは技術的なデメリットを考えてみる
何にしてもテクニカルな悩みはありますよね、IT企業であればサクッと終わるのでしょうが、どの会社もそういうわけにはいきません。最低限対応するべき点を考えてみましょう。
セキュリティ対策・情報漏洩が不安
日常業務でパソコンを使用していて外出時のPCの紛失や日々のスパムメールなどのITリテラシー的な対策は講じられていることを前提にいきましょう。
どうしても気になるのが企業が持ち合わせている個人情報や取引先の情報などの情報漏洩リスク。
公衆無線LAN使用時のVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を導入しておく、またはデザリング可能なスマホの貸与かポケットWi-Fiなどの無線ルーターを導入しておくことが大事です。
コスト的に考えるのであればVPNの導入が安全でコスパがいいと言えます。
汎用性やコスト的にもVPNを導入しておいて公衆無線LANの使用時に接続しておくのがベター。
例えば宿泊先のホテルのWi-Fiに接続してWeb会議に参加やメールのやりとりをする際はVPN接続してからスタートするのがベターでしょう。
作業の生産性が落ちる
現在はあらゆるサービスが展開されていてテレワーク時に重宝するのがweb会議システムzoomやちょっとした会話をするならビジネスチャットのslack、外出先からもファイルの管理が可能なクラウドストレージのboxやアマゾンのAWSなどいくらでもアプリケーションがあります。
色々とアプリケーションがあるわけでそれぞれ別にいれていったら、業務ごとにあれこれ開けないといけない。。
これは結構な会社がそのようで効率的に見えてとても非効率なことが多い。。
ただ、一つ一つ面倒だし管理しきれないし、五月雨式にそれぞれアプリを追加していくと起こる社内システムバラバラ問題。
これサイボウズのざんねんな情報共有ずかんをぜひ一度ご覧ください♪
思い切って一社にまとめてしまうほうがいいという場合はサイボウズのキントーンやMicrosoft teams、GoogleのGoogle Workspaceなどのグループウェアなど一括で入れて本当に必要なアプリケーションのみ後から追加で投入すればバラバラ問題も解消されるかもしれません。
これらのグループウェアの多くてサブスクリプションとして利用できるのでいざ開始となっても一括ダウンロード出来るのですぐスタートできます。
また、生産性という部分ではテレワークやワーケーションを実際にスタートしてみると『あ、これ本当は不要だったな』という業務が見えてきて業務の棚卸しをするきっかけになるかもしれません。
コスト面のデメリットで考えてみる
通信環境などの整備導入コストがかかる。
じゃあ最低限できるグループウェアを入れた場合、どれぐらいのコストがかかるのか?
■ Microsoft 365 Personal 1284円/月
■ Google Workspace Business Standard 1360円/月
これらが入っているだけでほとんどのテレワークに対応ができてしまいます。
もし足らないものがあればそれだけ足すような感じいいと思います。
端末のセキュリティ対策にコストがかかる
VPNの導入コストは、そもそもの光回線とのセットになってることが多くそれだけ追加はそもそも少なく、その際は1ユーザーあたりが500円〜1500という価格帯が多いようでした。
これは公衆や滞在先のホテルのWi-Fiを使用する際はマストですからね!
ちなみにいずれものこの通信に関わるコストは助成金を利用すれば3/4ほどは国に持ってもらえるので少ない費用でテレワーク自体はスタートが可能。
細かい利用の手続きや諸条件は働き方改革推進支援助成金(テレワークコース)でググってくださいね、細かく記事書いてる方いっぱい居るので。
組織が負担する費用 宿泊費用の線引きが難しい
ワーケーション時の移動と宿泊の費用の線引きが一番むずかしいですね。
現状はワーケーションの当事者が移動費用と宿泊費用すべて負担してくださいねというのが多いようです。
ただ会社によっては移動費用だけ、持ってくれたりするところが多いようです。
それも大企業がメインだったりするので、もしこの辺りも国が政策に反映して助成金出しますなんてなるともっと普及していくのではないかと思っていたりします。
現状はまだそのフェーズでは無いので今後に期待ですね。
もし社員と折半するとなれば都内の企業であれば、首都圏であればどこでも移動費用は負担する社則に変更できれば使いやすくなりそうですね!どんなに僻地だったとしても往復で5000円ほどなので。。宿泊費用は自身で負担であればそんなに不公平感も無いと思います。
出張と絡めていくのであればこれが一番安上がりですよね、これをブリージャーというのですよね!
労務的なデメリットから考えてみる
ヒトモノカネ、最終的にやるのはヒトであって人間がやることです。ハコとモノは用意したからといっても中々そうはいきませんよね。
就業時間の把握が難しい
これも昔は出勤時にタイムカードをガチャンと入れていましたが現在はweb化されている会社がほとんどですよね。
ただ遠隔だとそもそも働いているのか把握できないとか管理しきれないという会社はPCのログイン時間を管理してログインからログアウトまでを就業時間とみなしていることが多いようです。
これもログイン/ログアウトを管理する技術的な問題も出てくるので考えものです。
会社により毎日報告や、週一での報告など業態によって報告頻度は考える必要があるかもしれません。
最大にして最高のデメリット!休暇と仕事の線引きが難しい。。
世の中の多くの人は仕事とプライベートをしっかり分けたいですよね、これってそもそも旅行先でも仕事していいよっていう制度です。
しかしながら人によっては『ラッキー!プールサイドでパソコン叩いておけばOK』みたいな人もいれば、『いやいやいや、旅行先で仕事とかしないやろ?』という人も居るはずです。
せっかくバケーションしてるのに仕事先から電話が鳴りまくってパソコン広げて対応に追われる。。
こういうのは避けたい。。まぁ後者の人はこの制度は利用しないのかなと思います、
それはそれでいい。
例えば5日休暇をとってそのうち1日だけ業務にあてる、その日だけはどうしても外せないMTGだったり必ず対応しないとならない作業があるのならその日だけ業務に当てて完成させればOK。
もしも少し業務がはみ出してしまうなら半日だけの有給消化にするなどすれば、ぶち壊しにはなりませんよね〜。
こうすることで仕事なのか休みだかわからない!といったことにはならないですよね。
そもそも休みを仕事に邪魔されたくない、休みと仕事は切り離したいという方もテレワークとたいして変わらないはずです。
フランスとかは休みの日に繋がらない権利というものがあって、連絡があってもぶっち切っていいみたいです。日本に於いては空気的にそうはいかないので、しっかり1日で業務をやっつけられるよう段取りしましょう。
ルールは常に見直した方がいい
どの会社でもやはり業種や部署によってもワーケーションにしてもテレワークにしてもスタイルが異なることが多いのかと。同じ会社でも営業なのか開発なのか人事なのかで業務の進捗報告や会議のスタイルも異なることでしょう。
このワーケーション、テレワークはまだ始まって間もないワークスタイルなわけでいきなり成功する会社の方が断然少ないということです。
ニュースではよく、テレワーク導入したけど半年後には辞めてしまいましたみたいな会社が多いと言われています。
定着するまで根気強くどういうスタイルで進めるのが妥当なのか、話し合いながらヒアリングしながら改善し続けていく組織運営が大事なんだということだと思います。