旅行が好きな人なら、旅行会社に就職したい!と1度は考えたことありませんか?

でも、好きなことを仕事にして、本当に楽しく働けるのか不安もあるなぁ〜。
うしちゃん安心して、今日はスペシャルゲストを呼んでいるよ!

今日は旅行会社の現役社員であるモモ先輩をお呼びして、好きを仕事にした結果がどうなのか、リアルな声を聞いてみたいと思います〜!
目次(押すと記事にジャンプできます)
旅行会社の現役社員に聞いてみた!好きを仕事にしてどうだったか?
旅好きは旅行会社に就職した方がいいですか?


【モモ先輩略歴】
・大手旅行会社の現役社員、しごと歴15年目のバリキャリ女子
・店頭での接客から添乗、ツアーの企画造成を経て、今は法人営業を担当
・趣味は旅行!
・好きな国内旅行先は軽井沢。ムササビウォッチがおすすめ。
・好きな海外旅行先はフィンランド。森林でモモンガに会えるかも!

早速ですが、旅が好きな人は旅行会社に就職した方がいいですか!?


自分が携わる仕事を「好き!」と言えることはとても大切です!
ただし「旅好きは旅行会社に就職した方が良い!」と言い切ることはできません。
なぜならその人が抱いている「好き」が旅行の何を差しているかによるからです。
だいすきな航空業界のいまの採用についてもこちらで触れているのでぜひ一読くださいね♪【2022年度版】急がば回れ航空会社で採用されるには?JAL/ANAで働きたいあなたへ

自分が旅行が好きで、旅行をすることが目的で入社した人にとっては「毎日お客さまの旅行を提案したり手配したりで、自分は全然旅行できないよ〜!」というジレンマが出てくるかもしれませんね。
旅行会社以外の仕事に就いた方が、仕事は仕事と割り切って、オフの日は旅行を楽しもう〜!と割り切れるかもしれません。
しかし、旅行会社という仕事を通じて、仕事中に大好きな旅行パンフレットに触れたり、ホテルや現地情報の勉強を深めることができたり、お客さまから耳寄りな情報を教えていただいたり、今後の自分の旅行に参考になりそうなインプットに楽しみを感じるならば、旅行会社は向いていると思います。

好きな旅行を仕事にして良かったですか?


仕事は楽しいことばかりではありません。お客さまのご要望通りに予約を取ることができずにお詫びしなくてはならないこともありますし、自分の予約操作ミスでご迷惑をおかけしたり、旅先でお客さまがトラブルにあったというクレームを受けたりと、さまざまな壁や試練があります。

お客さまのご要望が通らなければ、その上を行く代案を提案することもできるかもしれません。
自分が予約操作ミスをしたら、その時どうすればいいかの対応を学べますし、今度ミスしないように対応策を考えることもできます。お客さまのクレームは真摯に向き合い、1人でも多くのお客さまの笑顔につなげる努力ができます。



旅行会社に就職すると、どんな仕事をするのか?



旅行会社形態の種類は多岐に渡る
旅行会社というと旅行カウンターで接客している風景を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ひとえに旅行会社と言ってもさまざまな形態の旅行会社があります。

注意ポイント
旅行会社の種類の分け方にも実はいろんな切り口があり、正確に把握いただくためにはとても細かく説明する必要があります。が、ここではあくまでザックリとしたイメージを持っていただくために、うしちゃんの希望する「お客さまと接したい」という希望が通るかどうかをお伝えいたします。
有名な旅行会社
よく耳にしたことあるJTBやH.I.S、近畿日本ツーリスト、阪急交通社や日本旅行は、海外・国内旅行の自社主催パンフレットを作って販売していますし、他社旅行会社のパンフレットも取り扱って販売していますよね。
あなたの住む町にも上記旅行会社の店舗がありますよね?


有名な旅行会社はご存知の通り「規模が大きい」ので仕事も分業化しています。
よって、いわゆる総合職で入社をすると必ずしもお客さまとタッチポイントのある部署での勤務が叶うかどうかは人事異動次第かもしれません。
旅行会社に入社しても総務や財務などの間接部署は存在しますし、旅行の企画や造成の部署であればお客さまではなくホテルや航空会社と接する機会の方が多くなります。



オンラインの旅行会社


JTBやH.I.Sなどの旅行会社もオンラインで旅行を販売していますが、ここでいうOTAはオンライン専門で販売している旅行会社のことです。具体的には楽天トラベルやじゃらんなどがそれにあたります。
基本的には旅行の提案からお客さまの予約、決済に至るまで全てオンラインで人を介すること無く解決できる旅行会社です。
よって、お客さまと接する機会が多いかと言われると、あくまでも間接的な接し方になってきますね。

専門分野の強い旅行会社
例えば秘境だけを取り扱っていたり、北欧を専門にしているような、特定の国やエリアを扱っていたり、ダイビングやクルーズなど特定のアクティビティを専門に扱っている旅行会社もあります。
ズバ抜けて「この国が好き!」というものがあったり、「ダイビングのために旅行している!」といったものがあれば、専門分野の強い旅行会社はおすすめです。
大手の旅行会社では手の届きにくいカスタマイズができたり、現地とのマニアックなコネクションがあります。

ただし、マニアックでこじんまりと経営しているところが多いので、人材募集の規模やチャンスは限られている可能性があります。
旅行会社のための旅行会社
この類の旅行会社にとって、直接的なお客さまは「旅行会社」になります。



イメージはこんな感じです。ここでいう「旅行会社のための旅行会社」とは下図の右にある「ホールセラー」のことを指します。
航空券を例に取ると、お客さんはいわゆるリテーラーと呼ばれる旅行会社で航空券の予約を依頼します。
リテーラーはその予約内容をホールセラーにお伝えし、ホールセラーが実際に予約を実行し、航空券を発券してリテーラーに航空券をお渡しします。
リテーラーは、ホールセラーから渡された航空券をお客さんにお渡しするイメージです。

インハウスエージェント
珍しいケースでは、インハウスエージェントと呼ばれる旅行会社があります。
具体的には企業などがその組織内に作った旅行会社のことです。




自分がどんなお客さまを相手に働きたいのか、どういう働き方を目指しているかを明確にさせてから旅行会社を選ぶ必要がありますね。
旅行会社で働くと、おトクに旅行できますか?
仕事の一環で旅行することはできますか?

ただし「部署による〜!&旅行会社による〜!」だわ♪


仕事の一環として旅行するチャンスとしては主に2つ手段があります。
①添乗員として帯同する
添乗員と言っても、例えば大手の旅行会社が主催する「ヨーロッパ10日間の旅!」みたいな添乗は、いわゆるプロの添乗員に委託しているケースが多いので旅行会社の社員として添乗するチャンスは少ないでしょう。
ただし、とある企業の報奨旅行を企画&主催をした場合などには添乗員として帯同するチャンスがありますね。この場合は、添乗員としての海外観光ガイド知識は現地ガイドさんが観光案内をしてくれるケースが多いので、あくまでも旅程管理の責任者としての添乗という意味合いが強いです。

旅行の規模はいろいろですが、自社で企画主催している小団体のバスツアーなど、国内・海外問わず添乗員として旅行に出るチャンスはあります!

ただし、モモ先輩がおっしゃるように、旅行会社や部署によってできるできないが分かれます。
1つの店舗で企画や造成、営業から販売まで実施している旅行会社であれば、添乗に出るチャンスも多いと思いますが、分業化している大手の旅行会社となると、法人営業の部署じゃないと企業の旅行に帯同することはないので、部署によりますね〜。
②研修旅行に参加する


研修旅行である以上、現地でのホテル視察があったりお勉強の要素も多いですが、研修だからこそ普段泊まることができないようなホテルの部屋を生で研究したり、体感することが出来ます!
研修旅行に参加できる可能性のある人・部署
・旅行カウンターで働く人
(現地を知らずして旅行を売ることはできません!)
・新入社員
(新入社員教育の一環として)
・ツアーの企画造成の人
(ホテルや現地政府観光局からの勧誘があります)
・航空会社などの仕入れをしている人
(航空会社からの勧誘があります)
旅行会社によっては自社内の社員旅行企画ももちろんあると思いますよ〜。
プライベートで使えるツアーや飛行機、ホテルの割引制度はありますか?

割引、もちろん、あ・る・わ・よー♪
ただし「旅行会社による〜!」だわ!


今回は、ツアー、ホテル、飛行機の3つにわけてプライベート旅行に割引が使えるのかを解説します!
Q1.ツアーの割引はあるか?
A1.自社の主催商品は割引があるケースが多い
自社で企画造成した主催ツアーの販売価格には自社の販売利益も上乗せされています。
よって、社員が自社商品を使う場合、その販売利益分を福利厚生の一環として割引いて利用できるケースがあります。
友達の旅行会社は、割引率は下がるけど他社主催商品でも割引適用になるところもあるわ〜♪
旅行会社によってそれぞれね〜

その他、政府観光局主導で企画されている「モニターツアー」という類の旅行にプライベートで安く参加することもできます。
Q2.ホテルの割引はあるか?
A2.あります!(ただし、ホテルによる)
旅行会社が取り扱っているホテルであれば、旅行会社社員向けのレートがあります。
あらかじめ金額が提示されていなくとも、プライベートで宿泊したい、と申し出れば価格を提案してくれるケースがあります。
もちろん全てのホテルで旅行会社向けの価格が設定されているわけではありません!
なかには、超スーパー高級な人気ホテルの部屋は旅行会社向け価格の設定をしていない場合ももちろんあります。ホテルの人が旅行会社に営業に来られている場合は優待価格があるかと思います♪

Q3.飛行機の割引はあるか?
A3.あります!(ただし、航空会社による)

旅行会社だけが登録できるホームページがあり、そのホームページの中に「優待情報」として載っていることもあります。
その他、日系の航空会社については国内線の販売額に応じてAgentDiscountと呼ばれるAD券という優待券が配布されます。一般の人が使うことができない航空券になります。



旅行会社で働きながら旅を楽しむためには何が必要ですか?
働くときのマインドが大切


リモートワークが増えた昨今、「家庭に仕事を持ちこまない!」というスタイルを継続するのが正しいのか?ということも問われる環境になってきました。
仕事もプライベートもどちらも自分の大切な人生ですから、境界線を明確に作らなくともうまく融合させてどちらにも好影響を及ぼすことができるならば、それは新しい働き方・生き方につながるのかもしれません。明確に区切ろうとするからシンドイわけで、本来は繋がっていておかしくないものだと思います。
旅好きの旅行会社勤務を例に挙げると、例えば自分が旅に出て感じるニーズや課題は、仕事に戻ったときに解決できるかもしれませんし、お客さまに提供できる生の方法を得ることもできます。仕事で得た情報やノウハウは自分の旅行に活かすこともできるかもしれません!

点だけで考えるとどの仕事も意義を見いだせない


どの会社にも言えることですが、世間に見えない地味な業務に時間を取られたり、描いていた業務とは程遠い席に座る日もあります。
その時に、点だけで考えて「こんなはずじゃなかった」と捉えるのか、先を見据えた線として捉えて自分の成長材料にしていくかは、自分の捉え方次第です。
旅に想定外はつきもの!だからおもしろい!
ひつじは、旅と仕事は似ていると思います。
旅をすることで心(マインド)が変わる理由
①コンフォートゾーンから抜け出し、違和感をもつ
②良くも悪くも想定外の出来事に出会う可能性が高い
③日常で得られない学びがある
旅が好きな人はこの①〜③をうまく楽しめる人が多いのではないかと思います。
仕事も同じですね、新たな環境で生きていく自分、想定外の出来事にも出会う、プライベートで得られない学びがありますよね。
今回は旅行会社についてお話しましたが、もちろん旅行業界の仕事は他にもたくさんあります!

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ご注意)この記事は現役旅行会社社員のモモ先輩談話を元に作成しましたが、全ての旅行会社に当てはまる内容ではないことをあらかじめご了承ください。