ANAとJAL、燃油サーチャージはどっちが安い?2026年9月改定を方面別に全比較

こんにちは。

海外旅行を考えているみなさんに、今日はちょっと大事なお知らせです。

2026年9月1日から、国際線の燃油サーチャージが 大きく下がります

ここ数か月、燃油サーチャージは過去最高水準でした。ヨーロッパやアメリカに行こうとすると、航空券の代金とは別に、往復でひとり13万円。家族4人なら52万円。「旅行に行きたいけど、さすがにちょっと……」とあきらめた方も多かったと思います。

それが9月1日から、ぐっと軽くなります。

そしてここからが本題です。下がり幅は、JALとANAで違います。 同じハワイでも、同じヨーロッパでも、どちらを選ぶかで支払う燃油代が変わってくるんですね。

先に、結論だけ

長くなるので、いちばん大事なところを先に置いておきます。

  • 9月1日から下がります。(ヨーロッパ・北米は片道で1万〜1.5万円ダウン)
  • 今回の改定では、全方面でJALのほうが低い金額でした。 ヨーロッパ・北米は往復1万円、ハワイは往復9,800円の差。
  • 金額は「出発日」ではなく「買った日」で決まります。 つまり、9月1日以降に発券するかどうかがすべてです。

「じゃあ、いくら違うの?」「なんで会社によって違うの?」——そのあたりを、順番に見ていきましょう。


そもそも燃油サーチャージって、どうやって決まるの?

金額の話に入る前に、仕組みを少しだけ。ここを知っているだけで、旅の予算の立て方がまったく変わります。

① 決めているのは「シンガポールケロシン」と為替

燃油サーチャージのもとになるのは、シンガポールケロシンという航空燃料の市況価格です。これに為替レートを掛け合わせて、金額が決まります。

航空会社が「今月は高くしよう」と決めているわけではなく、燃料の市場価格に連動して、ほぼ自動的に決まっていく仕組みです。

飛行距離が長い路線ほど燃料をたくさん使うので、ヨーロッパ・北米は高く、韓国は安い。方面ごとに金額が違うのは、そのためです。

② 原則2か月に1回、「階段」で変わる

改定は 原則2か月に1回。1〜2月発券分、3〜4月発券分、5〜6月発券分……というように、2か月ごとに見直され、その期間中は金額が固定されます。

もうひとつ大事なのが、金額が 階段状(ゾーン制) に決まっているということ。

燃料価格が「◯円以上◯円未満ならこの金額」と、あらかじめ段階で区切られています。だから、燃料価格が少し下がっても階段をまたがなければ金額は据え置き。逆に、ほんの少し超えただけで一段まるごと上がることもあります。

「原油はちょっと下がったのに、サーチャージは変わらないな」と感じるのは、この階段のせいです。

③ 2026年の5〜7月は、かなり特殊でした

ここ数か月の動きは、いつもの「2か月ごとに、ゆるやかに」とは違いました。

5〜6月発券分の時点で、前の期間から 1.5〜2倍 の値上げ。さらに7〜8月発券分で追い打ちの値上げが入り、ヨーロッパ・北米は片道65,000円という 過去最高水準 に到達しました。

しかもこれ、実は「抑えられた後」の金額です。中東情勢を背景にした燃料高騰を受けて、政府の緊急的な激変緩和措置(燃料油価格の補助)が効いており、本来適用されるはずのテーブルより低い段階が使われていました。それでも過去最高だった、ということです。

さらに、海外発券分では月の途中で金額が切り替わる場面もあり、「2か月きっちり」で読みきれない期間が続きました。

つまり、この数か月はイレギュラーの連続だったわけです。その山を越えて、ようやく下りに入るのが9月というわけですね。

④ いちばん大事なルール:「出発日」ではなく「購入日」

これだけは覚えて帰ってください。

燃油サーチャージは、乗る日ではなく、航空券を買った日(発券日)の金額が適用されます。

つまり、

  • 8月31日に買った → 高い金額(7〜8月発券分)
  • 9月1日に買った → 安い金額(9〜10月発券分)

乗るのが来年の同じ便でも、です。

来年のゴールデンウィークに行く予定でも、買った日が8月なら高いまま。9月に買えば安くなります。旅行の予算を左右するのは、出発日ではなく「決済ボタンを押した日」なんですね。

⑤ 国際線は「360日前」から買えます

そしてもうひとつ。国際線の航空券は、かなり先まで予約・購入できます。

  • JAL:出発の360日前から
  • ANA:出発の355日前から

この2つのルールを組み合わせると、こうなります。

9月〜10月に発券してしまえば、来年の夏休みまでの旅程を、今の安い燃油サーチャージで押さえられる。

これが今回のいちばんおいしいところです。


9月1日からの新しい金額を、方面別に見てみましょう

では本題。JALとANA、それぞれいくらになるのか。

以下はすべて 日本発・1区間あたり片道 の金額です(2026年9月1日〜10月31日発券分)。

JAL・ANA 方面別 比較表

方面 JAL ANA 差(片道) 差(往復)
北米・欧州・中東・オセアニア 50,000円 55,000円 5,000円 10,000円
ハワイ・インド・インドネシア 30,900円 35,800円 4,900円 9,800円
タイ・シンガポール・マレーシアなど 26,000円 27,300円 1,300円 2,600円
ベトナム・フィリピン・グアム・パラオ・モンゴル 17,500円 19,300円 1,800円 3,600円
中国・台湾・香港(韓国除く東アジア) 12,400円 14,300円 1,900円 3,800円
韓国・ウラジオストク 5,900円 6,500円 600円 1,200円

ご覧のとおり、今回は全方面でJALのほうが低く設定されています

とくに差が大きいのが、長距離と、ハワイ。

  • ヨーロッパ・北米往復:JAL 100,000円 / ANA 110,000円 → 10,000円の差
  • ハワイ往復:JAL 61,800円 / ANA 71,600円 → 9,800円の差

なお、方面の区切り方は両社で少しずつ違います(たとえばミャンマー・カンボジアの扱いなど)。ご自分の行き先がどのグループに入るかは、あとで貼る公式ページで確認してみてくださいね。

家族4人だと、どれくらい違う?

金額を実感に変えてみましょう。燃油サーチャージだけの話です。

JAL ANA
ハワイ 往復・4人 247,200円 286,400円 39,200円
ヨーロッパ 往復・4人 400,000円 440,000円 40,000円

家族4人でハワイに行くだけで、燃油代の差が 約4万円。これ、現地でのディナー数回分、あるいはホテルのグレードひとつ分です。

7〜8月と比べると、どれくらい下がるの?

「そもそもどれだけ安くなるの?」という比較も見ておきましょう(片道・日本発)。

方面 7〜8月発券分 9〜10月発券分 下げ幅
北米・欧州 JAL 65,000円 50,000円 ▲15,000円
ANA 65,000円 55,000円 ▲10,000円
ハワイ JAL 40,400円 30,900円 ▲9,500円
ANA 40,400円 35,800円 ▲4,600円
タイ・シンガポールなど JAL 35,000円 26,000円 ▲9,000円
ANA 33,500円 27,300円 ▲6,200円

7〜8月はJAL・ANAとも同額だったヨーロッパ・北米が、9月からは差がつきます。

そしてJALの場合、ヨーロッパ往復で130,000円 → 100,000円。ひとりあたり 30,000円 安くなる計算です。買う日が1日ずれるだけで3万円。なかなかの金額ですよね。


「今が底かもしれない」と考える、3つの理由

さて、ここからが本当に伝えたいことです。

理由1:直近でいちばん安い水準

5〜6月、7〜8月と上がり続けて、過去最高を記録した燃油サーチャージ。それがようやく下がるのが9月です。ここ最近の相場を振り返ると、今回の9〜10月発券分が直近でもっとも低い水準になります。

理由2:次の改定でまた上がる可能性がある

次の改定は 11〜12月発券分。これは、8月〜9月ごろのシンガポールケロシン市況と為替をもとに決まります。

燃料価格も為替も、この先どうなるかは誰にもわかりません。今の水準が続けば据え置きですが、少し上がって階段をひとつまたげば、また金額は上がります。

理由3:「抑えられている」状態がずっと続くとは限らない

先ほど触れたとおり、ここ最近の金額には政府の激変緩和措置が効いています。この支援が縮小・終了すれば、燃料の市況が横ばいでも、私たちが払う金額は上がる——ということも十分に考えられます。

つまり9月〜10月は、「下がった」かつ「まだ上がっていない」窓。ここが狙い目です。


買うなら今。でも、気をつけたいこと

「よし買おう」の前に、3つだけ。

① 予定が固まっている旅程から押さえる

安い運賃ほど、変更・払戻に制限があります。燃油代を1万円節約しても、キャンセル料で消えては意味がありません。日程が確定しているものから順に、が鉄則です。

② 未使用のまま日程変更すると、差額調整が入ることがある

購入後に旅程を変更する場合、変更日時点の燃油サーチャージとの差額が調整されるケースがあります。「安いときに買っておけば、あとで変更しても永久に安いまま」ではないので、ここは覚えておいてください。

③ 金額は公式サイトで最終確認を

このあたりは改定のたびに動きます。買う前に、必ず公式ページで最新の金額を確認してくださいね。下にリンクを貼っておきます。


公式ページはこちら

金額の一覧・方面の区分・適用条件は、それぞれの公式ページで確認できます。


まとめ

最後に、今日のポイントを3行で。

  1. 9月1日から、国際線の燃油サーチャージが下がります(ヨーロッパ・北米はJALで片道15,000円ダウン)
  2. 決まるのは出発日ではなく「購入日」。だから9月1日以降に買うかどうかで金額が変わります
  3. 国際線は360日前から購入可能。今の安い水準で、来年の夏休みまで押さえられます

そして今回は、全方面でJALのほうが低い設定でした。ヨーロッパ・北米なら往復1万円、ハワイなら往復9,800円の差。家族で行くなら、その差はもっと大きくなります。

もちろん、次の改定でどちらが安くなるかはわかりません。だからこそ、買うタイミングでそのつど比べるのがいちばん賢い付き合い方だと思います。

行きたい場所、決まっていますか。

9月1日、カレンダーに丸をつけておいてくださいね。


※本記事の金額は、2026年9月1日〜10月31日発券分の「日本発・1区間あたり片道」の適用額です(2026年8月時点の公表内容)。往復・人数分の金額は片道額から単純計算したものです。最新の情報は各社公式サイトをご確認ください。

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