宇宙飛行士が実践するリーダーシップとフォロワーシップを解説!

フォロワーシップとリーダーシップって1人でも使い分けるものなの??

うしちゃん

ひつじ

宇宙飛行士の試験ではとても重要視されているみたいだよ

ひつじ

先日このドキュメンタリー本を読んだのでちょっと解説したいと思うよ!

宇宙飛行士に求められるのはリーダーシップとフォロワーシップ

 

先日ラジオを聴いていて【宇宙飛行士選抜試験】という本の話題になりまして、読んでみたら学ぶことは多かったのです。

 

あとがきに就活生は就活指南書よりよっぽど学びがあるよと書かれており、なるほどと思いました。

 

求められる資質がリーダーシップだけでは危険

 

宇宙空間での業務を行う上でこの重力がある地球上とのもっとも違うことは、圧倒的に危険であるということです。

 

船外作業となればほぼ真空状態で気温は-200℃〜-300℃となるような死と隣り合わせの空間だからです。

 

日常とは異なる閉鎖環境や宇宙空間では常に正常な判断をし続けていくことは困難ですよね。

 

こういった危険を回避し続けていくためには、ときにはフォロワー側に回れるかということが資質として必要になってきます。

 

実は宇宙飛行士選抜試験の試験官が見ているポイントに、リーダーシップに加えてフォロワーシップを兼ね備えているか?というのが大きなポイントでした。

うしちゃん

リーダーシップ取れていればいいわけじゃないの??

機長と副機長の権限は同じ??

 

ちなみにですが宇宙飛行士になる方って、元航空機のパイロットという方が少なくありませんよね。

 

うしちゃん

たしかにー多いよね

 

なぜ航空機のパイロットが多いのかというとコックピット内で、普段からこのリーダーシップとフォロワーシップが実践されていることが言えます。

 

上空での操縦はすべて機長主導かというとそういうわけでもなく、分担されていることが多く副機長がメインの操作も多いものです。

 

機長は航空機が動き出したときからすべての指揮を執りますが、操縦自体は共同作業です。

 

うしちゃん

すべてが機長任せではないのね??

 

常に完璧な判断をできるリーダーは存在しない

 

リーダーがすべてを決めてトップダウンで乗り切れるほど、宇宙空間は優しくないというのが現実。

 

フォロワーシップの発揮こそが宇宙飛行士選抜試験で、もっとも見られているポイントだったのはナゼか。

 

宇宙空間ではリーダーの誤った判断は命取り

 

ひつじ

人間誰もがミスや誤った判断はするものです

 

実際の宇宙で多くの時間を過ごすのが国際宇宙ステーションで、外は真空状態の−300℃に加えて完全な閉鎖環境です。

 

超特殊な環境下に長期間おかれたときに人間は正常な判断を常に下せるか、正直なところわかりませんよね。

 

この判断一つで同じ宇宙ステーションにいるクルーを、死なせてしまうかもしれないという判断になるかもしれない。

 

こんなプレッシャーと毎日向き合いながらも、正常な判断を下し続ける方がおそらく無理ですよね。

 

そもそもリーダーに必要なスキルがフォロワーシップ

 

リーダーであると同時に人の話に耳を傾けることができて、ときには誰かにその時の判断を委ねることができる

 

もしリーダーが誤った判断をしてみなを路頭に迷わせるとしたら…想像しただけでも恐ろしいですよね。

 

リーダーってすべて自分でやるべきみたいに思われがちですが、メンバーの能力を最大限に引き出すというのもリーダーの大事な資質です。

 

フォロワーシップを発揮してチームとして最大のパフォーマンスが出せるのであれば、チームの士気も上がっていいことですよね。

 

うしちゃん

部下やチームのメンバーが勇気を出して進言してくれるのも大事だよね

 

そうそうその意見を拾って反映してあげるのは想像以上に難しいことだよ

ひつじ

 

宇宙空間でフォロワーシップが働かないとどうなるか

 

さてさて前述の航空機でパイロットの機長と副機長とのやりとりとして、実際に日々リーダーシップとフォロワーシップが実践されているということでした。

 

実際にリーダーシップとフォロワーシップが働かないとどうなってしまうのか?掘り下げてみたいと思います。

 

最悪墜落する可能性がある

 

ひつじ

権威勾配という言葉を耳にしたことはありますか?

 

組織においてリーダーを設置した場合のサブリーダーや、他のメンバーとの力関係のことを言います。

 

つまり航空機で言うと機長と副機長との権威勾配とも言え、運航する上での判断をどんな力関係を持って行うのかということです。

 

実は過去にこの権威勾配が著しく機長に傾いた結果、副機長が何も進言できず正常な判断がされずに墜落や緊急着陸をしてしまったことがあります。

 

組織である以上リーダーは置くべきではるのですがリーダー自身がフォロワーシップを発揮できないと、人命すら危険にさらしてしまうことは理解しておくべきでしょう。

 

ある程度この権威勾配というものは傾斜がなだらかな方が、メンバーが進言しやすく多角的にものごとが判断しやすいでしょう。

 

トップダウンの組織の限界

 

リーダーがすべて判断をすることのメリットはスピード感など一定はあるのですが、宇宙空間においては比較的ここは必要とされていないようでした。

 

なぜなら前述の通りであまりにも特殊な環境下であるため、クルーとコミュニケーションを図りながら分業して課題や問題解決にあたる必要があるからです。

 

もし重要なパーツが故障しておりミスコミュニケーションでリーダーへ報告されずに、見過ごされたりすると人命に直結するのが宇宙空間というものです。

 

これが抑圧的なリーダーだった場合メンバーが萎縮して重要な報告ができずに、誤った方向に進み続けた結果そのまま宇宙空間に放り出されたりしたら最悪ですよね…

 

うしちゃん

笑えないね、、

 

ある意味でのリスク分散をどのようにコントロールをするかということは、つまりフォロワーシップを発揮できるかに他ならないわけですね。

 

まとめ

 

今回はリーダーシップとフォロワーシップについてここまでお話してきましたので、まとめるとこんな感じです。

 

  • リーダーは時にフォロワーシップも発揮できる
  • クルーの意見を拾って判断を委ねることができる
  • クルーの士気を上げつつリスク分散ができる

リーダーシップっていろんな形があるし、宇宙空間という特殊な環境を参考にするととても勉強になります。

 

たとえば職場での関係性や就活でのグループワークなど、参考にしてもらえるとよいと思います!

 

ひつじ

それではっ

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